impactlake™ではインパクトマネジメントにご活用いただくべく、「社会」「環境」「経済」に紐づくテーマとして約30のインパクトを定義しております。
さらに対象国・地域(国内・グローバル等)、インテンション(付加価値・基礎価値・経済合理性・社会合理性等)に細分化されており、それら個別のインパクトモデルを随時アップデート・ご提供しています。
社会
昨今、脱炭素や気候変動など環境テーマにスポットが当たることが多くなりましたが、社会に関連したテーマは環境テーマと比べ経路が複雑であったり、定量化が難しいなど、インパクト創出・インパクトマネジメントの両観点で中長期的に重要性が増していくと考えられています。本領域には、医療・ヘルスケア、食糧・農業などの人間の文化的生活の基礎に関する問題、合わせて、教育や家事・育児などの社会的生活に欠かせない問題、加えて、多様性・インクルージョンなどの個人の尊厳・自己実現などに関連したテーマが含まれます。
医療
グローバルの公衆衛生や感染症問題や、先進国などにおける医療公費に関する課題、その他生活習慣病や認知症など、特定疾患の予防・診療・治療・改善などに関連したテーマが含まれます。
ヘルスケア
単なる病気の予防や治療にとどまらず、個々の身体的・心理的健康の維持からその能力の最大化による自己実現・QOLの向上など、心身にまつわる、昨今多様化するテーマが含まれます。
介護
特に高齢化が進む先進国を中心とした、介護現場や従事者に関する課題や介護を取り巻く社会保障費の問題、加えてフレイルなど介護予備軍や予防介護、医療連携などに関するテーマが含まれます。
インクルージョン
障害や出自などに関係なく、いわゆる社会的弱者に対しても労働や教育、情報獲得・発信など、社会参画の機会が平等に与えられる世界を実現するための、各種課題・テーマが含まれます。
多様性
女性の社会参画など、国籍や人種や性別、文化や嗜好性など様々な観点で異なるバックグランドを持った人々が共存・共栄し、互いに他を認め合うための各種課題・テーマが含まれます。
エンパワメント
文化・社会における各個人が、自身のもつ想いや経験、能力などを発揮し、自己実現を図る機会を最大化するためのテーマ、例えば職務適性開発や副業推進などが含まれます。
食糧・農業
生産性の高い農業や安心安全のフードチェーンなどに加え、特に国内においては食料自給率や農家の収益性の向上、次世代の農業の担い手に関してのテーマなどが含まれます。
教育
グローバルにおいては基本的な教育機会の確保、加えて国内においては少子化の中で公的教育の維持や教育従事者の負荷軽減、さらには多様な教育機会の提供などのテーマが含まれます。
育児
基本的な育児水準の担保や育児負荷の軽減などを実現する取組に加え、元来Unpaid Work(給与発生のない家庭内の仕事)である育児に対する価値を認めることができるようなテーマを含みます。
家事
基本的な家事負荷の軽減などを実現する取組に加え、元来Unpaid Work(給与発生のない家庭内の仕事)である家事に対する価値を認めることができるようなテーマを含みます。
環境
環境関連テーマは現在最も企業・投資家からの関心が高く、グローバルで国レベル・企業レベルで急速に取り組みが広がっている領域です。本領域には、気候変動などに加え、大気・土壌・廃棄物などやそれに関連した生物多様性、水資源などの自然資本などに関して、加えてエネルギー・インフラ・ライフラインなどの都市機能に関連したテーマが含まれます。
エネルギー
エネルギーはこれまでも政策上の最重要テーマの一つでしたが、現在では気候変動対策において最も重要なテーマであり、再エネなどに加え、エネルギー活用方法に関するテーマが含まれます。
次世代都市
特に国内においては地域間格差、地方部過疎化の問題が顕在化し、あらゆる課題の原因となっています。都市がその機能や魅力を最大化し、根本的な課題解決を図るための各種テーマが含まれます。
インフラ
先進国、特に国内においては高度成長期に建設された橋梁・トンネルなどの主要インフラの老朽化が顕著であり、それらをいかに維持したり事故なく更新していくかが主要なテーマになっています。
ライフライン
グローバルでは主要なライフラインの確保がまだ課題となっている地域もある一方、国内においてはインフラ同様に老朽化にいかに適応するか、加えて過疎地でどう維持していくかなどがテーマになっています。
大気・空気
気候変動の主要な原因の一つは言うまでもなく温室効果ガスの排出であり、対策と解決が急務とされています。その他、人体に影響を与えるような大気汚染解消などのテーマを含みます。
廃棄物
廃棄物は新興国を中心に大きな課題を抱えていることに加え、先進国においてもその処分費用や環境負荷、また大量消費そのものに対する課題感などからフードロスなどテーマがフィーチャーされています。
レジリエンス
気候変動による災害の激甚化への対応や戦争など突発的なインシデントに耐えうる各種インフラ・システムを構築する重要性はグローバルで高まっており、それらに関連するテーマを含みます。
治安
新興国を中心に治安の維持などは引き続き重要な課題であることに加え、昨今ではボーダレスでのサイバー犯罪の増加なども背景に、情報セキュリティなどのテーマも含まれます。
水資源
治水・利水それぞれの観点から水資源、特にグローバルにおいてはの安全な飲用水の確保など、国内において治水に関連したテーマに加え、上下水道などライフラインに関連したテーマも含まれます。
海洋
地球全体の7割を占める海洋環境も、気候変動や廃棄物など影響を常に受けており、マイクロプラスチックなどの海洋おける生物多様性や海面上昇などの環境変化に関するテーマを含みます。
土壌
海洋環境同様、気候変動や廃棄物、加えて過剰な土地利用・土地開発などが引き起こす問題がグローバルな課題となっており、砂漠化や土壌汚染などのテーマが含まれます。
生物多様性
気候変動や環境の変化や、有害物質の排出、乱獲などをから生物多様性を守ることの難しさや重要性は益々高まっており、それらに対応するローカル・グローバルのテーマが含まれます。
経済
経済は「社会」「環境」と並んで重要なテーマの一つです。特にESGの文脈などではSocial(社会)に包含されたりするケースもありますが、本領域には、国内を中心とした中小企業の維持、地方経済などに関連したテーマに加え、金融包摂や雇用・労働などグローバルで重要とされているテーマが含まれます。
中小企業
特に国内において、中小企業は雇用や経済を支える重要な役割を果たしており、経営者高齢化への対応・事業承継や、新陳代謝としてのスタートアップ促進などのテーマが含まれます。
地方経済
特に国内において都市一極集中、地方部過疎化が各種都市機能の維持に様々な支障をきたしている中、地産地消やローカルエコノミーなど、地方経済のサステナビリティに関連するテーマが含まれます。
雇用・労働
人々の雇用の維持や労働状況の改善は生活・経済の基盤として常に重要であり、昨今は特に無形資産における人的資本の重要性も高まりを見せていることから質的・量的な向上が求められるテーマです。
金融包摂
特に新興国を中心に金融へのアクセシビリティがまだ低い国・地域、人々が存在しますが、昨今のデジタル活用など、それらを是正する様々な仕組みや取組などをテーマとして含みます。